10/20/2009

U point technology

10月20日Vol.03

 今日の柿の絵で、どの程度Uポイントをあてているかをザッと表してみました。

 ごらんの様にUポイントをこれだけあてがっています。 それぞれのポイントで色合い、色相、サチュレーションやコントラストなどなど・・・全部別々、そこを自分のイメージした中にある絵を表現しています。(*注:この絵でのUポイントは無調整です、スライドバーをまったく動かしていません、当てたポイントを示しているだけです)

 上の3つは暗部、シャドー部の色合いとコントラスト・・・どのぐらい黒を締めるかなど。天板の太陽光の部分3箇所はその色合い、WBで秋の少しアンバー系に・・・、器の暗部、ここも濃い赤黒茶色として少しコントラストを締めて全体のメリハリをつけるのに調整しました。 あとはお盆のコントラストを少しあげて、でもコントラストをあげると少々ブライトネスが持ち上がるので、それを抑える為にBの部分(明るさ・ブライトネス)のスライドバーを少しマイナスへ動かしテッカンテッカンにならないようにしています。

 柿の色が少し変化しているのは、天板の木の板が少々同じ色合いだからでしょうか、そのUポイントのコントロールに少しだけ引っ張られて変化していますが、これはこれで丁度よい感じだったのでそのままです。




 下のこの絵も同じような感じです。お気づきと思いますが、前回のこの調整した絵とこの今の絵の色合いが違っていると思います。これはキャプチャーしたソフトとの色管理が全然違っている、いわゆるプロファイルが一致させられないのでこうなるのです。マックだとこの辺がある程度どのソフト使ってもマシン上では統一されているんですよねぇ。ウィンドウズ7でそうならないかなぁ~




 こんな感じで依頼者のイメージにあわせていったり、こちらのおまかせで作品を仕上げて納品します。

 完全に一枚一枚手作業です。ヒゲはデータのもとを記録しないので二度と同じものは作られませんし出来ません。すべてが1枚限りです・・・よってWebでヒゲの絵を見てこれの大きなのが欲しいと言われることもあるのですが、残念ながらもうハガキサイズしかなかったりとパソコン処理のくせに融通がきかないのです。(>o<")

2 件のコメント:

かわはら さんのコメント...

なるほど~。実際の絵作りの作業の画面を見せていただいて、WBやピクチャーコントロールでは作れないということが納得できました。

実際にこうやって作業しているというところを見る機会はほとんどないので、参考になりました。

こういうツールを使いこなすには明確な仕上がりのイメージが自分の頭の中にないと難しいですよね。それがないで適当にいじっていると、とんでもない変な色合いになってしまいそうです。

ヒゲMac(BinkyBlue) さんのコメント...

かわはらさん

 結婚式とか大量撮影では基本をきめてそれでバッチ処理で終わりですが。

 こうして少ないカットで依頼者から頼まれたものは追い込み作業をしていきます。でもこの作業が面倒でもとても楽しいのですよ。(^^)v

 RGBの色の加減乗除ルールがわからないと飛んでもないもになってしまいます。 それとおっしゃるとおり、ある程度自分のイメージを頭の中においておかないとこれもまたとんでもないものになってしまいます。

 素人さんで多い失敗はこの色味が最後はムチャクチャになって何がナンやらと終始がつかなくなっているのがほとんどです。

 これをやしなうには・・・とにかく沢山色々な「絵画」「映画」「写真」や「絵本」などピクチャーと言われるものをとことん見ていくしかないですねぇ。